研究所の沿革


 

社会福祉研究所は厚生事務次官や日本社会事業大学学長を歴任した木村忠二郎が、1976(昭和51年)に設立した財団法人です。

 

 木村は、自らが社会福祉との関わりのなかで仕事をしてきた中で、「社会福祉の哲学」の必要を痛感したのが、この研究所を発足させたそもそもの動機であったと述べています。そして、西洋からの外来思想とのみ考えられがちであった社会福祉を、もっと広い視野のもとにとらえ、その原理を究明する必要をとなえ、中国とインドにおける社会福祉思想の源流を明らかにするために、「中国思想研究会」「インド思想研究委員会」「福祉哲学研究委員会」の三つの研究会を専門家の協力のもとに所内に立ち上げるところからこの研究所の仕事をはじめました。

 

 爾来、40年余りを経過し、社会福祉をとりまく環境は変化し、その研究や実践も大きな発展を遂げました。しかし、木村が提起した問題 ― これは日本人とは何か、地域社会とは何か、と言い換えることができるでしょう。 ― は、社会福祉が市民や地域社会の課題に取り組めば取り組むほど、大きな課題として浮かび上がってくるものではないでしょうか。

 

 社会福祉研究所は、今後とも、木村の残した思いを原点に据えて、活動してまいります。

 


 

・昭和51年 4月 1日:財団法人社会福祉研究所設立

             木村忠二郎会長就任

 

・昭和53年11月30日:實本博次会長就任

 

・昭和53年12月30日:『占領期における社会福祉資料に関する研究報告書』刊行

 

・昭和54年 3月30日:『ボランタリズムの思想と実践』刊行

 

・昭和54年 9月20日:『社会福祉施設における福祉処遇』刊行

 

・昭和55年10月31日:『故・木村忠二郎先生記念 木村忠二郎日記』刊行

 

・昭和55年10月31日:『生涯対策にかかる法体系調査研究報告書』刊行〔受託事業〕

 

・昭和57年 3月31日:『日本における民間社会福祉財政』刊行 

 

・昭和57年 6月30日:『日本自転車振興会・日本小型自動車振興会による社会福祉関

             係補助制度に関する研究報告書』刊行〔受託事業〕

 

・(昭和59年11月1日:欧州痴呆性老人対策調査団報告書)

 

・昭和60年 3月30日:『重度身体障害者の入所施設の今後のあり方』刊行

 

・(昭和60年 3月  :千葉県地域福祉推進基本計画調査研究報告書)

 

・平成 2年 3月25日:『戦前・戦中期における障害者福祉対策』刊行

 

・平成 7年 3月31日:『障害者の見解を基軸とするノーマライゼーション展開への道』刊行

 

・平成 8年10月24日:高谷雅史会長就任

 

・東京都福祉関連情報資料集 ― 旧「いきいきらいふ推進センター」所蔵資料〔受託事業〕

 

・平成19年 4月26日:三浦文夫会長就任

 

・平成19年  月  日:ソーシャルケアサービス従事者研究協議会事務受託

 

・平成20年 1月   :新年賀詞交歓会(以降毎年開催)

 

・平成21年 7月20日:第1回ソーシャルワーカーデー開催(以降毎年開催)主催

 

・平成22年 6月24日:大橋謙策理事長就

 

・平成25年10月 9日:一般財団法人へ移行

 

・平成25年10月10日:『躍進するソーシャルワーク活動』刊行(編集協力)